塾が土日に入るようになってから、
家族で出かけることがぐーんと減りました。
受験生がいると、どうしても生活は子ども中心になります。
スケジュールも、会話内容も、気持ちも、
自然と家族みんながそちらに寄っていきました。
「仕方ない」と思いながらも、
どこか息が詰まるような感覚があったのも正直なところです。
そんな時に始めたのが、ジョギングでした。
特別なきっかけがあったわけではなく、
家にいても落ち着かない気持ちを、
外に出て体を動かしてみようと思っただけでした。
最初は本当に短い距離から。
走るというより、気分転換に外を回るような感覚です。
音楽を聴きながら走っていると、
少しずつですが走れる距離が伸びていくのが分かって、
それが思った以上にうれしく感じました。
走っていると、何より景色が綺麗でした。
春・夏・秋・冬、それぞれに違う空気があって、
季節の移り変わりを肌で感じることができました。
同じ道でも、
朝・昼・夜で見える景色はまったく違います。
朝の静けさ、昼の明るさ、夜の少しひんやりした空気。
走る時間帯によって、気持ちも少しずつ変わっていきました。
走っている間は、
「今日の宿題は終わったかな」
「次のテストはどうなるだろう」
そんなことを考えずにいられます。
ただ呼吸をして、足を動かして、
少し汗をかく。
走り終えて家に帰ると、
気持ちがすっと整っていて、
子どもや主人にも、少し優しい気持ちにリセットされていました。
受験期に、母が楽しそうにしていることが
正解かどうかは分かりません。
でも今振り返ると、
自分の気持ちを整える時間を持てたことは、
結果的に家の空気を保つことにもつながっていたように思います。
子どものために頑張る時期だからこそ、
母自身が壊れないことも、
大切だったのだと思います。

